『今の自分から過去へ。それがLo-fi Quarter』

2012年に入ってからILL THE ESSENCEが温めてきたプロジェクト"Lo-Fi Quarterz"が遂に始動！

Beat Train Recordings Presents "Lo-Fi Quarterz"

Lo-Fiとは、オーバーダブによる豪華絢爛だがリアルではない商業主義音楽への反発を込めたアンダーグラウンドの精神である。
ILL THE ESSENCEによる変名プロジェクトLo-fi Quarterzは、100円のセールレコード、自宅録音、セルフマスタリングと、劣悪な録音環境の下で産声を上げた。

サンプリングで未来、或いは宇宙を旅してきた彼が次に選んだ舞台は過去。
メジャーとインディーの録音環境にそれほど差がなかった70年代。
実験的な音楽家が一つの表現として用いていたのがLo-Fiであった。
その先人達の技術、そしてノイズすらもサンプリングソースとして曲に取り込み、現代のビートへと昇華する。
模倣ではなく踏襲。
偉大な音楽界の巨人達の思いをサンプリングしILL THE ESSENCEはLo-Fi Quarterzへと変貌する。 

「今の自分から過去へ。それがLo-fi Quarterz」

リリース日：2012年1月下旬
フォーマット：CD-R
価格：1,250円
先行予約：Zooooo.jp http://www.zooooo.jp/?pid=39216054

※特典『Lo-Fi Quaterz Special Jazz Mix』ダウンロードカード封入

The Physical Brothers - DIGGIN' IN THE TUBE

新年明けましておめでとうございます。
挨拶が遅くなってしまいましたが、本年もBeat Train Recordingsをよろしくお願いいたします。

さて、2012年最初の記事は本日Band Campでリリースされたアルバムのご紹介を。

The Physical Brothers - DIGGIN' IN THE TUBE

聞き慣れない（どこかで聞いたことのある？）ユニット名ですが、The Physical BrothersはUSSでもお馴染みのFl Che PacinoとExtra-Caffeineの二人によるビートメイカー・デュオ。

二人によると、Urban Sampler Sessionがアルバム製作のきっかけの一つとなっているようです。

DAWを導入してからというもの、良くも悪くも長時間かけてゆっくり煮詰めることが可能となったので自然と作る速度がゆっくりになってましたが、この企画をきっかけとして改めてサッと作るスピード感やそれが持つ新鮮味の大切さを再認識することが出来ました。
これは今仕上げ中のDIGGIN' IN THE TUBEにも大いにフィードバックされてまして、その点においてもビートレ一同には感謝の意を表したいと思います。 

Fl Che Pacinoブログ"El Che Vibe"より一部引用 

遊びの延長で新しい動きが生まれたら面白いなとは考えておりましたが、予想以上ものがUSSから派生し、我々も驚きつつも本作のリリースを心から喜んでいます。

さて、本作はアルバムタイトルの通り、You Tube動画のみをサンプリングし製作されたトラックのみで構成されております。

USS等で彼らの音源を聴いたことがある人にはこのアルバムの中身が想像できるでしょう。
いや、想像をはるかに上回るものと言ったほうがよろしいでしょうか。
90年代のHip-Hop黄金期のLowな質感をそのままにしつつ、彼らのセンスに磨き上げられアップデートされた珠玉のトラックの数々。
またミックステープのようにノンストップ仕様にしてあるのもミソ。
本人達は容量の関係で止むを得ずトラックをニ分割したとのことでしたが、カセットテープで聴いている感覚に陥ります。

30代のB-Boy歓喜感涙のサウンドトラック。
The Physical Brothersによる熱き男たちの挽歌。
是非ご堪能ください。

そしてUSSがきっかけで生まれたコラボレーションの情報などありましたら、twitterでお知らせいただければと思います（自己申告大歓迎！）


The Physical Brothers are...
Fl Che Pacino
http://soundcloud.com/flchepacino
http://flchepacino.bandcamp.com/

Extra-Caffeine
http://soundcloud.com/extra_caffeine
http://extra-caffeine.bandcamp.com/